壱岐市が、生ごみ堆肥化事業の活動拠点を開設

長崎県・壱岐市が、「市循環型島づくり官民協働ルーム」を、市内の公民館に開設したとのこと。

循環型島づくりの拠点開設 壱岐市 生ごみを堆肥化へ / 西日本新聞

上記リンク先記事によると、この「市循環型島づくり官民協働ルーム」は、壱岐市生ごみ堆肥化事業を委託しているNPO法人「壱岐島環境問題を考える会」が、普及や相談活動の拠点に活用するとのこと。

壱岐市1日に排出されるごみの量は約30トンで、そのうち生ごみが約40%を占めているそうです。

「壱岐島環境問題を考える会」では、段ボールコンポストやEM菌(有用微生物群)を用いた、生ごみ堆肥化に取り組んでおり、今後も各地域で、説明会を実施していくとのことです。


ごみの量の約40%が生ごみとのことなので、この堆肥化が普及すれば、確かに相当なゴミの減量が実現できるのではないでしょうか。

北海道・三笠市が、生ゴミの消臭・回収率アップのため、市内の全世帯にEM活性液を配布

北海道・三笠市が、生ゴミの回収率アップを目的として、市内の全一般家庭(約5,000世帯)に、消臭効果のある「EM(有用微生物群)活性液」の配布を開始したとのこと。

生ごみ消臭液配布開始 三笠市が全戸に 分別促進へ−北海道新聞[道央]

上記リンク先記事によると、三笠市では2007年から、「バイオマスタウン事業」として、家庭や事業所から出る生ごみの回収・堆肥化しての販売に取り組んでいますが、市民から生ゴミの臭いを嫌う意見が多く、生ゴミの年間回収量も

2007年度:840トン
2008年度:860トン

に留まっていたとのこと。

(当初見込みは1,100トン)

三笠市と、生ゴミの堆肥化を担当する「FAリサイクルセンター」では、市内90世帯で試験的に「EM活性液」を使用してもらったところ、約9割の世帯で、生ゴミの臭いが消えた・緩和されたとの回答が得られたことから、今回は市内全世帯への配布を決定したとのことです。

具体的には、2009年7月7日から、市職員が戸別訪問を行い、使用方法を説明しながら、

・ペットボトル(500ml)1本分の消臭液
・噴霧用スプレーボトル

を配布しているそうです。


EMには私も以前から興味がありましたが、結局今まで手を出さずじまいだったので、今回のニュース記事を読んで、今度何か製品を購入してみようかな・・・と思い始めています。

広島市が2009年6月から、家庭用生ゴミ処理機・たい肥化容器などの購入補助制度を実施

広島県・広島市2009年6月から、家庭用の

生ゴミ処理機
堆肥化容器

の購入に対する補助制度を開始しているとのこと。

広島市:生ごみ減らそう 家庭用処理機やたい肥化容器、購入費を支援 /広島 - 毎日jp(毎日新聞)

上記リンク先記事によると、具体的な補助制度の内容は、

補助金額
 ・電動生ゴミ処理機:購入費用の1/2程度(※上限2万円)
 ・生ゴミ堆肥化容器、ミミズ購入:費用の2/3程度(上限4,000円)

・申請方法:
 応募用紙(区役所や公民館などにある)を、市の環境政策課に提出。
 そして、「交付者決定通知書」が届いた後に対象の製品を購入し、購入後に、氏名や購入年月日などが明記されている、領収書や保証書のコピーなどを同課に提出することで、補助金が支給される。

補助対象:
 1世帯あたり、電動生ゴミ処理機1台、または生ゴミ堆肥化容器など2台まで。
 (※既に購入済みのものは対象外)

補助件数:
 2009年度は1万件(累計1億400万円)

となっています。

広島市の環境政策課では他に、

・6月から公民館等で、生ゴミ処理機の使い方を説明する講習会の実施
・処理機で作られた堆肥の有効利用を目的とした、市民農園との連携

といった取り組みも進めるとのこと。

広島市2007年度のゴミの状況は、

・ゴミ総排出量:約40万トン(旧市民球場23杯分)
・ゴミ処理経費:約140億
・家庭ゴミ:1日1人あたり約540g
 内訳は、
 ・紙ゴミ:42
 ・生ゴミ45
  ※うち、減量可能な生ゴミ(食べ残しや手付かずの食品など)が18

というもので、生ゴミ処理機等の普及促進には、市のゴミ処理負担軽減への期待もあり、実際に、生ゴミ処理機を導入した市民から

生ゴミの排出が、月に1度で済むようになった

という声も出ているとのことです。


補助枠に1万件を想定しているというのは、確かに相当な規模の補助制度であり、広島市生ゴミ減量における意気込みが強く感じられます。

EM菌の使い方:生ごみの処理・発酵・堆肥化

 EM菌を用いた生ごみ処理用品(EMボカシ、生ごみ処理専用容器など)は多く販売されており、インターネット通販でも購入できます。
 (当ブログにも複数掲載しています。)
 それらの生ごみ処理用品に使用方法は書かれており、また下記のページでダウンロードできるpdf資料からも、詳しい使用法を知ることができます。

 http://www.emro.co.jp/download.html EM研究機構:資料ダウンロード

 インターネットのショップや上記ページの資料を参考にして、EM菌による、基本的な生ごみ処理・発酵方法を以下にまとめてみます。
 (内容に誤りがある場合がある可能性があるので、実際にEM菌を使用される際には製品に付属の取り扱い説明をよく確認してください。)
 生ごみを処理容器(EM菌は嫌気性・微好気性のため、密閉可能なもの)に投入したら、同時にEMボカシ(EM菌と米ぬかなどの有機物を配合したもの)も入れて混ぜ合わせ、密閉します。
 それを繰り返して容器が一杯になったら、密閉したまま直射日光の当たらない場所に一定期間(数週間ぐらい)置いておきます。
 フタを開けたときに中身が発酵していて、ぬか漬けのようなにおいがするようになっていたら処理は成功です。
 EM菌を用いて生ごみを処理する場合、生ごみは分解されずに発酵しているため、その体積はほとんど変わりません。
 EM菌で処理・発酵させた生ごみは、堆肥として家庭菜園などで使用できますが、堆肥が直接種や根に触れないように、少し離して埋めたり、(元肥の場合)深いところに埋めるなどして使用することが必要です。
 

EM菌・EMとは?

 EMとは「Effective Microorganisms」の頭文字を取った略称で、「有用微生物群」を意味します。
 EMは、EM菌と「」つけて呼ばれる場合がありますが、EMは特定ののみを指す名称ではなく、嫌気・微好気の、食品加工にも使われる乳酸・酵母などの複数の微生物が共存している微生物資材のことを指します。
 EMは、1982年に琉球大学農学部の比嘉照夫教授により開発されたものです。
 通常の微生物環境では酸化・分解により、生ごみは腐敗を起こしますが、EMの微生物は抗酸化型であり、また乳酸・酵母など複数の微生物が共生する環境であるので、腐敗による悪臭を発生せずに生ごみを発酵させることができます。
 また、EMを畑の土に投入することで、土中の微生物環境を発酵型に変え、農作物の生育をよくする働きがあると言われています。
 ただし、EMは効果が高いという人も多いですが、その効果測定方法に疑問があるなどの理由で、EMの効果に疑問を唱える声も多いようです。
 そのため、EMを利用した生ごみ処理用品・資材・ボカシなどは多く製品化されて販売されていることから、一定の効果があることは確かであると思われますが、EMの効果を過信することもまた禁物であるように思われます。
 それでも、EMで生ごみ処理を行えば、生ごみを腐敗臭なしで発酵させることができ(ぬか漬けのようなにおいはするそうです)、またEMで発酵させた生ごみは家庭菜園にも堆肥として投入できる(種や根に直接触れないようにすることが必要)ので、使用してみる価値はあるように感じられます。

生ごみ処理用品の購入に出される補助金・助成金

 生ごみは水分を多く含んだごみであり、そのため生ごみを焼却処理するには多くの燃料を必要とし、コストも多くかかります。
 ごみ処理のコスト削減のため、地方自治体では近年、家庭用や業務用の生ごみ処理機・処理用品の購入に対し、所定の手続きをすることで一定額の補助金助成金を出すことが多くなっています。
 ただ、この手続き方法や補助金・助成金の対象となる製品は、地方自治体によってかなり異なるようです。
 例えば私の居住地域では、以前は生ごみ処理用コンポストの購入にも補助金助成金が出されていましたが、最近は電動の生ごみ処理機の購入のみが補助金助成金の対象になっています。
 また、同様に私の居住地域では、補助金助成金を受けるためには事前に市役所へ申請することが必要だったりします。
 これらについては地方自治体によって内容が大きく異なり、EM菌による生ごみ処理用品にも補助金助成金を出したり、申請が生ごみ処理機・処理用品の購入後でもよい場合もあるようです。
 そのため、実際に生ごみ処理機・処理用品の購入で補助金助成金を受けたいと考えている場合は、よく自分の住んでいる地方自治体の、補助金助成金交付のシステム・対応を確認しておく必要があるでしょう。

生ゴミ等の堆肥化について

 堆肥は、動物や植物から発生した有機物(ふんや枯れ葉、野菜くずなど)が発酵したもので、土に混ぜることで土中の微生物を増やし、栄養分を増す働きがあります。
 生ゴミ等を効率よく堆肥化する場合は、生ゴミ等を発酵させて堆肥を作り出すために、微生物が働きやすい環境を整える必要があります。
 この、微生物を働きやすくするための環境づくりがうまくいかない場合、生ゴミなど材料の発酵スピードが遅くなったり、悪臭を放つことがあります。
 生ゴミ等の堆肥を進める微生物の働きを活発にするためには、堆肥化する材料の、有機物のC/N比(炭素と窒素のバランス、乾物重比)、酸素、水分量の調節が必要です。
 生ゴミなどを堆肥化する微生物は、材料の窒素(たんぱく質やアミノ酸)を取り込んで繁殖し、材料の炭水化物を消費して分解します。
 そのため生ゴミの効率よい堆肥化には、炭素と窒素の比率であるC/N比が重要であり、その値は25〜30が適当とされています。
 しかし、家庭で実際に生ゴミなどからC/N比を計算するのは多くの手間がかかり、現実的ではありません。
 そこで、おおまかな目安として、炭素の多い材料(落ち葉やおがくずなど)と窒素の多い材料(野菜くずや草食動物のふんなど)を同じ量ずつ交互に積み重ねていく方法があります。
 また、堆肥化する生ゴミなどの適切な水分量にはいろいろな説があるようですが、一般的には50〜65%とされているそうです。
 これは、材料を手で握っても手に材料がつかないぐらいとか、よく絞られたスポンジぐらいの水分量と表現されます。
 材料の水分が多い場合は、簡単なやり方として、土や枯れ葉などを投入して水分量を調節する方法があります。
 ちなみに、微生物の働く環境が適正に保たれると、生ゴミなど堆肥の材料が発酵時に発熱します。
 最も温度が高いときでは、材料内の温度は60〜70度にまで上がるそうです。

生ゴミ処理機(乾燥型)の注意点

 乾燥型の生ゴミ処理機の場合、生ゴミを温風などで過熱して水分を蒸発させることで、生ゴミの体積を大幅に小さくします。
 そのため、例えば庭などがなかったり、野菜や花の栽培を行わない居住環境においては、排出するゴミの体積が小さくなるので、有効な生ゴミ処理方法の一つといえるかもしれません。
 しかし、乾燥生ゴミ処理機でさせた生ゴミを肥料として利用することを考える場合は、そのままの状態では家庭菜園等の肥料としては向きません。
 乾燥させた生ゴミを肥料として使うには、土の質を高めるためにも、いったん微生物に分解させ、発酵させて堆肥化する必要があります。
 乾燥させた生ゴミをそのまま土に埋めると、土中の微生物が生ゴミを分解するため、土の窒素分が減少してしまい、栄養バランスが崩れて作物等の生育に支障をきたす可能性があるからです。

生ゴミをリサイクルする楽しみ

 生ゴミは、普段は悪臭や虫の発生のもとになったり、ゴミの日に出すとカラスや猫などに食い散らかされるやっかいなものです。
 しかし、やっかい者のはずの生ゴミを、コンポストや生ゴミ処理機・EM菌などで発酵させ、リサイクルして堆肥・肥料にすると、家庭菜園でおいしい野菜を育てるのに非常に役立つなど、逆に楽しみが増えます。
 例えば、自分の家で育てた、とれたてのトマトや大根・ほうれん草などの野菜は、市販のものよりも(育て方等にもよりますが)新鮮で非常に美味しいものです。
 しかし、畑の広さにもよりますが、野菜を育てるために十分な肥料を購入すれば、かなりのお金がかかるのも確かです。
 そこで、人間が生活をする限りは必ず排出され、通常であれば敬遠される存在の生ゴミを、リサイクルして美味しい野菜の生育に役立つ堆肥・肥料に変えられるのであれば、これは非常に理に叶ったことではないでしょうか。
 もっとも、家庭から排出される生ゴミで、全ての堆肥・肥料をまかなうことは量的に難しいと思われますが、少しでも生ゴミを堆肥化・リサイクルして役に立つものにすることは、経済的にも社会的にも、また環境保護の面からも、とても意味のあることであり、またそう考えると、生ゴミリサイクルすることの楽しみも増えるように感じられます。

生ゴミを堆肥化・肥料化することのメリット

 堆肥生ゴミなどの有機物を発酵させたもので、畑の土に混ぜることで栄養分や微生物を増し、土の質を改善する働きがあります。
 家庭の生ゴミは、管理の仕方によっては悪臭を放ったり、虫が湧く元になる厄介者ですが、コンポストや生ゴミ処理容器やEM資材、また電動の生ゴミ処理機を使用したりすることで、堆肥に変えることができます。
 堆肥は栄養バランスの取れた有効な肥料ですが、お金を出して購入すると結構高いので、家庭菜園などを行っている家庭においては、厄介な生ゴミを貴重な堆肥にすることは非常にメリットが大きいと思われます。
 また、地域のゴミ収集で回収された生ゴミは、焼却処理される場合は水分が多いため多くの燃料を消費し、多くのコストがかかります。
 そのため、地方自治体ではごみ処理のコスト削減のため、生ゴミ処理機や処理容器の購入に対し、補助金・助成金を出すケースが多く見られます。
 家庭で生ゴミを処理して堆肥化することは、地道な取り組みではありますが、地方自治体の財政や環境問題の改善にも貢献できる、というように社会や環境に対しても、大きなメリットがあるのではないでしょうか。
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